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Nuts/六角家 医療コンサル 強制捜査で信用失墜

 ▼Nuts Nutsは9月16日、東京地裁から破産開始決定を受けた。上場企業の倒産はレナウン以来、今年2社目。

 1980年代からビデオソフト・レコードのレンタル事業を手掛け、ゲームソフト販売の「トップボーイ」を首都圏を中心に展開。98年に三高産業からトップボーイに商号を変更。99年9月に株式を店頭公開(現ジャスダック上場)した。

 その後、インターネットカフェの運営やパチンコ・パチスロ関連事業に参入したが、これらの事業が頭打ちとなり、2017年には医療施設向けの運営コンサルティングを開始。業容の拡大を狙ったが目立った実績を挙げられず、売上高は下降し、19年3月期の売上高は1億2128万円にとどまった。

 こうした中、20年2月に証券取引等監視委員会より金融商品取引法違反の疑いで強制調査を受け、信用が失墜。経営環境が悪化の一途をたどる状況で、9月末に期限を迎える有価証券報告書の提出が困難となり、事業継続の見通しが立たず今回の措置となった。

 ▼六角家 六角家は9月4日、横浜地裁から破産開始の決定を受けた。

 「家系御三家」と呼ばれた老舗ラーメン店。横浜家系ラーメンの元祖と言われるラーメン店「吉村家」で修業し、2号店として開業したラーメン店「本牧家」の店長として実績を積んだ神藤隆社長が独立し、横浜市神奈川区の東急東横線白楽駅近くで1988年に「六角家」本店を創業。最盛期には新横浜のラーメン博物館へも出店し、羽田店、海老名店など6店舗を展開していたほか、同社から独立した店舗も多数存在し、2013年7月期に売上高約1億4400万円を計上した。

 しかし、15年1月に消費税などの滞納で代表者の自宅不動産が財務省から抵当権の設定を受けるなど、厳しい経営を強いられるなか、17年春に代表者が体調を崩して「六角家」本店が休業し、同年10月末には同店を閉店していた。

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【会社概要】Nuts

 ▽本社=東京都港区

 ▽設立=1977年8月

 ▽資本金=54億9402万1234円

 ▽負債額=約5億1000万円

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【会社概要】六角家

 ▽本社=横浜市神奈川区

 ▽設立=1990年9月

 ▽資本金=500万円

 ▽負債額=精査中

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 〈チェックポイント〉

 Nutsの経営は末期的で、資金不足から監査法人への報酬にも事欠いた。塩化ビニール製品の販社から業態転換して、一時は業界トップクラスのゲームソフトチェーンとして成功。だがその後は衰退の一途をたどった。変化に取り残され、経営不振とコンプライアンス違反の混乱のなかで、迷走を続けた揚げ句の破綻となった。

 横浜家系ラーメンの代表格として名高い六角家だが、出発点である同社の経営は、知名度とは裏腹に順風満帆とはいえなかった。飲食業は比較的参入が容易な分、熾烈(しれつ)な生存競争が待っている。目まぐるしくブームが変化するなかで固定客をつかみ、定着することこそが最も重要で、かつ難しいポイントでもある。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)

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