金融

コロナ後必要な「目利き力」 金融仲介の本領発揮へ経営強靱化も (2/2ページ)

 一方で、メガバンクは「雨の日には傘を貸さない」などと揶揄(やゆ)されるようになる。不良債権処理を重視するあまり、業績が少しでも振るわない企業に融資しない、いわゆる“貸し渋り”の問題が生じた。

 問題を解消するため、金融庁は18年7月、不良債権処理の象徴ともいえる立ち入り検査を担ってきた「検査局」を廃止。銀行経営の自主性と融資拡大を明確にした。全国銀行協会によれば、貸出金は今年8月まで9年連続で前年同期比でプラスだ。それでも日本はバブル崩壊後、不良債権処理に追われ、「失われた20年」と呼ばれる低成長時代から抜け出せずにいる。

 新型コロナで激変した世界は、新たな経済活動の担い手を求めている。それには、米グーグルなど「GAFA」と呼ばれるような、若くて成長力のあるIT企業に融資する「目利き力」が銀行に求められる。金融仲介機能という本領を発揮するには、財務体質改善のみならず、さらなる効率化やデジタル化といった自身の経営強靱(きょうじん)化もメガバンクに求められている。=肩書は当時(この企画は大柳聡庸と西村利也が担当しました)

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