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ANA、貨物便でピーチと共同運航 国際旅客便は縮小へ

 全日本空輸と、同じANAホールディングス(HD)傘下の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)が、11月から貨物便の共同運航を始めることが26日分かった。旅客便は来年にも国際線の路線規模を縮小する方針。新型コロナウイルス流行下でも好調な貨物事業を強化し、旅客頼みの収益構造を改善する狙いがある。

 貨物の共同運航は11月1日から、福岡と札幌(新千歳)、成田などを結ぶ国内線で開始。ANAが引き受けた魚介類や野菜など生鮮食品を中心に、ピーチの旅客便の貨物スペースを使って運ぶ。需要に応じて取り扱う貨物の種類や便数を順次増やし、中部空港発着便でも展開する予定。2021年度には国際線にも拡大する計画だ。

 貨物はコロナ禍で激減した旅客と異なり、国内外の大幅減便で航空貨物スペースの供給量が不足したため、需要が高まって好調を維持した。今後もインターネット通販の拡大など高水準の需要が見込めるとして、ANAブランドで貨物の販売を増やす方針を決めたとみられる。

 大きく落ち込んだままの旅客便の国際線は来年の夏ダイヤ(3月下旬~10月下旬)で路線規模を縮小する。コロナ収束が見通せず、世界各国の出入国制限も続くためだ。

 ANAHDは主に長距離国際線で使う大型機を現在保有する59機から半減させる。国際線の収入激減のほか、大型機の資産価値の下落による減損処理などで、21年3月期の連結業績予想は最終損益が過去最大となる5000億円前後の赤字になる見通しだ。

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