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アマゾン、印での優位保持 提携先の資産売却差し止め「歓迎」

 米アマゾン・コムは、インドの提携先フューチャー・グループがアジア一の富豪、ムケシュ・アンバニ氏率いるリライアンス・インダストリーズと結んだ34億ドル(約3570億円)相当の資産売却契約について、暫定的に差し止める命令を裁判所から得た。

 関係者によると、シンガポールの仲裁裁判所は、フューチャー・グループ傘下のフューチャー・リテールと創業者が資産売却を進めることを差し止める判断を下した。本審理開始前の暫定的な差し止めを求めるアマゾンの申し立てが認められた。

 アマゾンは発表した資料で、求めていた全ての救済措置が得られたとしながらも、具体的な内容は明らかにしなかった。同社は「裁定を歓迎する」としたうえで、「仲裁プロセスの迅速な決着に向け引き続きコミットしている」と説明した。

 フューチャーとリライアンスの合意が実現すれば、推定1兆ドルのインド小売市場のシェア争いでアンバニ氏に比類ない優位をもたらす可能性があり、アマゾンは阻止することを目指している。リライアンスは実店舗を展開する小売企業では既にインド最大で、オンライン事業でもアマゾンに対抗する野心的な計画を持つ。

 アマゾンは今月に入り、提携先のフューチャーがリライアンスへの資産売却で合意したことが契約に違反すると主張。アマゾンの広報担当者は8日、ブルームバーグに対し、契約上の権利を行使する手続きを開始したと述べる一方、詳細には言及しなかった。(ブルームバーグ Upmanyu Trivedi、Sanjai P R)

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