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三菱重工がスペースジェットの事業凍結を発表

 三菱重工業は30日、国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の事業を凍結すると発表した。新たに策定した中期経営計画で「いったん立ち止まる」と説明した。新型コロナウイルス感染拡大が直撃し、納入先の航空会社の需要が見込めないため。官民が悲願とする約半世紀ぶりの国産旅客機の開発は挫折し、雇用創出や技術革新を期待した政府の成長戦略にも痛手となりそうだ。

 泉沢清次社長はインターネットによる記者会見で「構造改革は喫緊の課題だ」と述べ、今後はスペースジェット事業を自社の成長分野から除外すると明らかにした。

 スペースジェットの開発費は令和3年度からの3年間で計200億円に減らし、2年度の600億円から大幅な圧縮となる。運航に必要な国の安全認証「型式証明」の取得作業は継続するが、飛行試験は当面行わないとした。

 同時に発表した2年9月中間連結決算は売上高が前年同期比11・7%減の1兆6586億円、最終損益は570億円の赤字だった。

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