現場の風

大王製紙 ベビーの紙おむつに保湿成分配合

 大王製紙常務・若林●房さん(59)

 --保湿成分配合のベビー用紙おむつを発売した

 「新発売の『グーンプラス シリーズ』は、赤ちゃんの肌が接する表面シート部分にグリセリンやヒアルロン酸などからなる保湿成分を塗布した業界初の商品だ。乳幼児の皮膚は大人に比べ角質層の厚さが3分の2で、バリアー機能も半分程度と敏感で傷つきやすい。実際、母親の58%が子供の肌が敏感肌だと感じているという調査データもある。肌触りだけでなく、保湿性能を高めることで赤ちゃんの肌を多角的に守ることができる」

 --開発で苦心した点は

 「当社のティッシュペーパー商品『エリエール贅沢保湿』と同じ保湿成分を採用しているが、複雑な構造のおむつにいかに的確に成分を塗布するかがポイントとなった。塗布技術、製造装置の開発に苦心した」

 --今後の市場展開は

 「新米パパでもあるタレントのDAIGOさんを起用したCMなどで消費者へ訴求を図り、国内市場(約1500億円)でのシェアを従来の10%から倍増させたい」

 --海外展開は

 「紙おむつはかさばり、流通コストがかかるため地産地消が基本だ。既に中国、タイ、インドネシアなどに製造拠点があり、今後は中近東などにも広げていく計画だ。ただ、それぞれの市場でニーズや購買力が異なる。投資も必要なため、海外展開は慎重に検討していく」

 --少子化など不安要素もある

 「長期的には国内では子供の数が減っていくが、快適さや効率など付加価値を高めていく手法は検討の余地が大きい。今回の発売に伴い『おむつのできることなんだろう?プロジェクト』を立ち上げた。さまざまな育児の課題を受け止めて、解決策を模索し、子育てを総合的に支援するアイデアを商品に展開していきたい」

【プロフィル】若林●房

 わかばやし・よりふさ 慶応大商学部卒。1984年大王製紙入社、九州支店長、執行役員新聞用紙営業本部長などを経て2017年5月から常務ホーム&パーソナルケア部門国内事業部長。東京都出身。

●=頼のおおがいが刀の下に貝

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