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新酒の完成告げる杉玉 兵庫・淡路市の千年一酒造

 兵庫県淡路市久留麻の酒蔵「千年一酒造」で、今秋仕込んだ日本酒「新酒しぼりたて原酒」の販売が始まった。酒蔵の軒先には杉の葉で作った「杉玉」(酒林(さかばやし))がつるされ、新酒の完成を告げている。

 取締役で杜氏(とうじ)の上野山善彦さん(62)によると、11月中旬には25度前後の暑い日もあり、仕込みでは温度調整に大変苦労したという。発酵が早く進みすぎないよう冷却ベルトでタンク内の温度を下げ、もろみにかける日数を確保。昨年と比べて濃潤な酒に仕上がったといい、上野山さんは「しぼりたての若々しさと、原酒の濃い味わいを堪能してほしい」と話している。

 軒先につるされた杉玉は直径約60センチ。青々としていた杉の葉が、冷え込みが厳しくなるにつれて茶色に変わっていく様子が新酒の熟成具合に例えられ、酒蔵の冬の風物詩だ。

 「新酒しぼりたて原酒」は、いずれも税込みで1・8リットル2475円、720ミリリットル1210円。同酒造や淡路島内の酒販店で販売されている。問い合わせは同酒造(0799・74・2005)。

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