現場の風

KDDI オンライン特化の新ブランド展開

 □KDDI パーソナル企画統括本部次世代ビジネス企画部長・長谷川渡さんに聞く

 --政府の携帯電話料金の値下げ要請に対し、格安ブランド「UQモバイル」でデータ容量20ギガバイトで3980円の新プランを導入し、対応した理由を

 「大容量プランとして国際比較される20ギガの領域で割安なプランと考えた際に、シンプル・お手頃価格というブランド価値を持っているUQブランドで出す方が、第5世代(5G)移動通信システムで使い放題のauブランドよりしっくりくると考えた」

 --グループで複数のブランドを用意する「マルチブランド戦略」を展開する狙いは

 「一つのブランドで顧客の幅広いニーズに応えていくのは難しくなっている。複数のブランドを用意してそれぞれ提供したい価値を定め、それに合致したサービスを提供すれば、顧客にも分かりやすいし、選びやすい。他の格安事業者と手を組むことも全然あると思っている」

 --ソフトバンクもマルチブランド戦略を展開しており、横並び感があるが、どう差別化するか

 「KDDIではauとUQのほか、ケーブルテレビ子会社とインターネットサービスプロバイダ子会社でも格安ブランドを展開し、多様な顧客ベースやバックグラウンドが強みになっている。5つ目のブランドとして、シンガポールの通信会社と提携し、オンラインで契約手続きなどが完結する格安スマートフォンの新ブランドの運営子会社を11月2日に設立した。サービス内容や料金のカスタマイズなど挑戦的な取り組みも行う」

 --楽天が来夏に通信基地局の人口カバー率を96%に引き上げる方針だが、実現すれば、月額2980円で全国どこでもほぼデータ使い放題になるので、脅威では

 「われわれは99%以上のエリアが既にあり、相当な投資をかけてきめ細かいところまで磨き上げてきたので、簡単に負けるようなものではないと思っている」

【プロフィル】長谷川渡 はせがわ・わたる 京大経卒。1998年KDDI入社。携帯電話事業の企画業務に従事。第5世代(5G)移動通信システム事業開始に向け、2018年4月から現職。大阪府出身。

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