金融

令和3年度に3年ぶり経常増益 「コロナ前」に届かず 野村と大和が企業業績予想

 野村証券と大和証券は4日、令和3年度の主要企業の業績見通しをそれぞれ公表した。それによると、毎年稼ぐ力を示す経常利益は野村が前年度比42・2%増、大和が45・7%増と、3年ぶりの増益を見込む。ただ、その水準は新型コロナウイルスの感染拡大前の平成30年度の9割程度にとどまる見通しだ。

 野村は金融を除く主要305社の業績を予想した。新型コロナワクチンの開発・普及が進み、経済活動が正常化に向かうことを前提に、19業種中、18業種で増益または黒字化を予想。前年度に大幅増益が見込まれる通信は減益とみる。

 大和が自社のアナリストに担当企業がコロナ前の水準を初めて超える時期の予想を尋ねたところ、「当面回復できない」との回答が最も多く約36%を占めた。「2年度」「3年度」「4年度」はそれぞれ2割弱だった。

 大和の阿部健児チーフストラテジストは「3年度は経済正常化に向けた動きが顕著となるが、コロナ禍からの回復のスピードは業種、企業によってばらつきがみられる」と述べ、需要低迷の長期化が見込まれる旅客輸送や繊維は業績回復が鈍いとの見方を示した。

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