現場の風

アマゾンジャパン 苦境のアーティストを支援

 アマゾンジャパン デジタル音楽事業本部アーティスト&レーベルリレーションズ本部長・島田和大さんに聞く

 --アマゾンの音楽配信事業であるアマゾンミュージックで始めたアーティスト支援の取り組みについて

 「サブスクリプション型のサービスでさまざまな音楽配信のプランを提供しているが、このプラットフォームを生かし、例えば『あいみょん』の最新アルバムリリース時にはオンラインライブを配信するといった、アーティストのプロモーション支援などを多数行っている」

 --取り組みを開始した背景は

 「アマゾンミュージックはミッションとしてアーティストとファンの懸け橋になることを掲げている。新型コロナウイルス禍でライブができずに苦しんでいるアーティストをどういう形で支援できるかの議論を重ね、(ネット上でリアルタイムで配信する)ライブストリーミングを展開しようとなった。新たなタッチポイントをつくることができたと考えている」

 --アマゾンミュージックの優位性は

 「楽曲やライブの配信を一つのアプリでワンストップで提供するのが強みで、ライブで聞いた曲を気に入ったらアプリで探してまた聞くことなども手軽にできる。また、CDのネット通販もしており、デジタルだけでなくリアルな商品を顧客に届けることができるのも特徴だ。アマゾンのグローバル性を生かし、世界展開を支援することもできるので、多面的にアーティストのニーズに応えられる」

 --今後の展望について

 「ファンが求めている楽曲、ライブ、映像などをアマゾンミュージックのアプリ内ですべて完結できることを目指していきたい。アーティスト支援も非常に喜ばれており、取り組みを継続しながらアーティストの幅を広げていきたいし、内容にもさらにバリエーションをつけていけたらいいと思っている」

【プロフィル】島田和大 しまだ・かずひろ 英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス卒。1996年三菱商事入社。ユニバーサルミュージック執行役員などを経て、2020年9月から現職。神奈川県出身。

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