金融

最高値のビットコイン、今年は怪しく? 次期米政権が監視強化の可能性

 2020年は誰に聞いても厳しい年だった。しかし、暗号資産(仮想通貨)ビットコインにとっては素晴らしい1年となった。

 過去最高値を次々に更新したビットコインは価格がほぼ4倍になり、初めて2万ドルを超えた。根っからの支持者は、中央銀行による空前の大規模緩和局面でのインフレヘッジ手段として歓迎した。ウォール街のベテラン、ポール・チューダー・ジョーンズ氏やスタンリー・ドラッケンミラー氏らも代替資産としてのビットコインにお墨付きを与え、値上がりを後押しした。

 ビットワイズ・アセット・マネジメントのマット・ホーガン最高投資責任者(CIO)は「現時点で誰もが想像するよりも急速に起きていることは、ビットコインが非主流的な資産から主流の資産に移行しているということだ」と指摘した。

 しかし、ビットコインの注目が高まっていることで、規制当局の監視が強まる可能性もあると、オンライン取引プラットフォームのeトロで米国担当マネジングディレクターを務めるガイ・ヒルシュ氏は指摘。退任間近のトランプ政権による幾つかの土壇場の措置に伴う影響など、「急速な値上がりにもかかわらず、雲行きは若干怪しくなっている」と述べた。

 ビットコインが今後どう動くか予想するのは難しい。しかし、2020年には300%余り上昇しており、多くの投資家は今年も上昇を続ける可能性があると見通している。ドイツ銀行の調査では回答者の過半数が21年を上昇して終了すると予測しており、全体の41%が2万~4万9999ドル、12%が10万ドル超と予想しているという。同行のストラテジスト、ジム・リード氏が明らかにした。

 一方、デジタル資産運用会社コインシェアーズの最高戦略責任者、メルテム・デミロール氏は、バイデン次期政権が仮想通貨業界に及ぼす影響について若干懸念があると指摘。「一般的にわれわれは民主党との間で問題を抱えてきた。同党は規制や監視を好むからだ」と語った。

 eトロのヒルシュ氏は、バイデン政権の仮想通貨対策をめぐっては不確実性があるが、次期財務長官に指名されたイエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長が仮想通貨に否定的であることで有名な一方で、次期財務副長官に起用される可能性があるゲーリー・ゲンスラー氏が仮想通貨賛成派であることで知られているため、次期政権の人事は注目に値すると述べた。(ブルームバーグ Vildana Hajric)

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