自動車

テスラ、優位の中国で不安 現地競合3社台頭…官民支援受け資金力

 米電気自動車(EV)メーカー、テスラは2020年、世界最大のEV市場である中国で現地生産した車の販売を開始し、優位な立場で年末を迎えた。しかし、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は現状に満足すべきではない。

 テスラは19年12月に鳴り物入りでオープンした上海工場で量産したセダンが好調で、20年の高級EV月間販売台数で繰り返し首位に立ったが、20年は競合会社の追い上げが顕著な年でもあった。21年はライバル企業からの競争の幅がさらに広がる見通しだ。

 テスラが中国でリードを守れるかどうかは、同社の成長と利益の軌道にとって重要になる。中国のEV市場はまだ初期段階だが、他国に比べると巨大で、化石燃料の使用削減を表明する政府は市場をさらに拡大する方針だ。

 中国におけるテスラの行方は、同社がまさにグローバルな自動車メーカーに成長できるかどうかも示すことになる。同社の株価を昨年700%近く押し上げた投資家はこうした野心を頼りにしている。

 蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車、理想汽車の中国大手3社はテスラに対抗する有力な勢力に浮上した。米市場で米国預託証券(ADR)が取引され、政府の機関や巨大インターネット企業から支援を受ける3社は短期間にファンを獲得し、電動のスポーツ用多目的車(SUV)、セダン、クロスオーバーの販売が20年に拡大。テスラの勢いにつられるようにADRも急上昇している。

 コンサルティング会社オートモビリティーの創業者でCEOのビル・ルッソ氏(上海在勤)は「昨年の6月以降、NIO、小鵬、理想の販売は着実に増えている」とし、「機敏でインターネットの支援、十分な資金を備えるこれら企業と引き続き伍(ご)していけるだろうか」と語った。(Bloomberg News)

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