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インテル再建へ「最適任者」 CEOに元最高技術責任者のゲルシンガー氏

 米インテルの初の最高技術責任者(CTO)だったパット・ゲルシンガー氏(59)は2009年に退社した後も、10代の頃から働いていたインテルについて話すのをやめられなかった。

 同氏はインテルについて尋ねられれば、メンターであり上司だったアンディ・グローブ元最高経営責任者(CEO)によって自身が人としてどう成長できたかという話で聞き手を魅了させる。CEOとしてインテルに復帰することになったゲルシンガー氏は、インテルを圧倒的な半導体メーカーに押し上げたリーダーシップを再確立する機会を得た一方で、他社で学んだ教訓を持ち込み、少なくともここ10年で最大の危機にある同社の経営立て直しに取り組む。

 インテルはより良い製品を販売するライバル会社との競合や大口顧客による半導体の自社開発に直面しているが、ゲルシンガー氏にとって最大の課題は、前任のボブ・スワン氏やブライアン・クルザニッチ氏が成し遂げられなかった製造面の問題解決だ。

 ゲルシンガー氏はスワン氏に特に欠けていた技術的ノウハウと業界内での豊富な経験を持ち合わせており、難局を乗り越えられる可能性がある。インテルの主力チップだった「8086」の設計などに携わった経歴を持つゲルシンガー氏はインテル製品に投入されている複雑なエンジニアリングを理解している上に、最重要市場を再形成しているクラウドコンピューティングのブームもヴイエムウェアのCEOとして受け入れてきた。

 レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツのアナリスト、クリス・カソ氏は「ゲルシンガー氏は投資家に人気があり、われわれの会話の中では インテル次期CEOとして最も望まれていた人物だった」とコメント。「彼はインテルのベテランであると同時にアウトサイダーでもある。複数の抜本的な技術革新で新たなエコシステムと一連の業界標準をここ数十年に創出することに成功しているはるかに小規模で機敏な企業から来る」と指摘した。(ブルームバーグ Ian King)

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