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コンテナ不足、運賃最高水準 巣ごもり需要急増で船便活況

 世界的なコンテナ不足により、コンテナ船の運賃が過去最高水準に達している。新型コロナウイルスの流行を受け、家電や日用品などの「巣ごもり需要」が急増。一方で感染拡大が港湾の労働力不足を深刻化させ、荷揚げ待ちの船も。輸送費の高騰が続けば、商品価格が値上がりする恐れもある。

 「想定を超える荷物の量が動いた」。日本郵船の長沢仁志社長は2020年10~12月期のコンテナ船の活況を振り返った。海上輸送のスペース不足から、一部を航空輸送に振り替える動きもあるという。

 20年10~12月、アジアから米国にコンテナ船が運んだ荷物の量は前年同期比で24.6%増加した。これに伴う運賃も、横浜からロサンゼルスまで19年12月はコンテナ1つ当たり1430ドル(約15万円)だったのが20年12月には4800ドルに上昇。復路も約1.5倍になった。欧州向けも同様に急騰している。

 米国では荷物量の増加に対し、労働力が追い付いていない。ロサンゼルスなどの港で今年1月、約700人の港湾労働者がコロナに集団感染する事案が発生し、通常よりも荷揚げに時間がかかっている。トラックの運転手不足もあり、運賃の高騰につながった。

 世界のコンテナ生産は8割以上を中国が担うが、近年の米中貿易摩擦下で生産量を減らしていた。コロナの収束時期やバイデン米政権の出方など見通しが立ちにくい中、増産の動きは見られず、今後もコンテナ不足の「基本的なトレンドは変わらない」(長沢社長)とみられる。

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