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長野のメーカーが低価格の産業用蓄電池を開発 

 太陽光発電関連事業を手がけるネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)は2日、低価格の産業用蓄電池を開発し、5月12日に発売すると発表した。提携先となる中国の電池メーカーとの共同開発により、「発電量単位で従来の蓄電池の3~5割程度価格を下げられる」(伊藤敦社長)という。

 「レボルザ」との製品名で発売されるこの蓄電池は、定格出力は交流50キロワット、蓄電池容量は153・6キロワット時で、一般家庭(4人家族)の1日あたり平均電力消費量の約8日分にあたる。大きさは幅2・3メートル、高さ2・4メートル、奥行1メートル、重さは3・5トン。同社による産業用蓄電池はこれが初めて。工場などに拡販し、年間400台の販売を見込む。

 既設の太陽光発電用パワーコンディショナとの協調制御により、太陽光で発電した電力を無駄なく蓄電、供給する。昼間の太陽光で蓄電した電力を夜間に供給できるほか、また電力使用量が大きな夏に蓄電池で貯めた電力を使うことで基本料金を下げられる。

 2日のオンライン記者発表会であいさつしたネクストエナジー・アンド・リソースの伊藤敦社長は「蓄電池の価格が高いことが、太陽光発電普及の足かせになっている。蓄電池を付けた方が経済メリットが高いという世界観を作りたい」と語った。

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