米新型宇宙船クルードラゴンに搭乗し、4月20日以降に国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう宇宙飛行士の星出(ほしで)彰彦さん(52)が2日、オンラインで会見し「徐々に近づいてきたという気持ち。チームワークよく、安全に、楽しんでミッションをやり遂げて帰ってきたい」と意気込みを語った。
星出さんは、2008、12年に続く3回目の宇宙飛行。クルードラゴン運用2号機に搭乗し、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから出発し、米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士らとともにISSに約半年間滞在する。
若田光一さん(57)以来となる日本人2人目のISS船長を務める。若田さんから「ISSクルーや地上チームなどいろんなチームとのコミュニケーションが大事だよ」とアドバイスを受けたことを明かし、「宇宙飛行士は1人では何もできない。全体としてのチームワークを上げていきたい」と力を込めた。
現在ISSでは、昨年11月にクルードラゴン運用初号機で到着した野口聡一さん(55)が活動中で、ISSで複数の日本人が同時に長期滞在するのは初めてとなる。星出さんは「野口宇宙飛行士と宇宙で直接会えるのを非常に楽しみにしている」と話した。