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クボタ、空気清浄機を年内自社生産 脱炭素へ「水素トラクター」も研究

 クボタの北尾裕一社長(64)は2日までに共同通信のインタビューで、業務用空気清浄機の自社生産を年内に宇都宮工場で開始すると表明した。外部への生産委託と合計で年間生産能力3000台を目指す。

 新型コロナウイルス流行による需要増に対応する。水素で発電する燃料電池を使ったトラクターや建機を実用化できるかどうかを研究していることも明らかにした。

 クボタの業務用空気清浄機「ピュアウォッシャー」は現在、生産を全量外部委託し、企業や教育機関、病院に導入されている。新型コロナ流行前の販売台数は年間150台程度だったが、2021年は1800台を目指す。北尾社長はコンバインや田植え機を生産する宇都宮工場の空きスペースに組み立てラインを設ける考えを示した。

 脱炭素に関しては「自動車メーカーの燃料電池を応用して建機やトラクターに載せることを含め、調査研究段階だ」と述べた。水素と二酸化炭素を合成し、既存のガソリン車の燃料として使えると見込まれる「合成燃料」も可能性を探るとした。リチウムイオン電池を使った小型の電動トラクターや建機は予定通り23年中の発売を目指す。

 クボタは有人監視下で自動運転ができるトラクターを販売している。開発中の遠隔監視による自動運転技術をめぐり、北尾社長は「農機は作物が生えている中を動くし、田んぼの中には溝がある。舗装された道路を走る自動車とは違う難しさがある」と指摘した。昨年提携した米半導体大手エヌビディアの画像処理技術や人工知能(AI)を使った農機の開発について「徐々に精度は上がっている」と手応えを示した。

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