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居酒屋、書き入れ時でも苦境継続 撤退や業態転換…店舗減加速

 政府が1都3県の緊急事態宣言を解除、通常なら3月から歓送迎会や花見などの飲み会が増え、居酒屋チェーンは書き入れ時を迎える。だが新型コロナウイルスの収束が見えない中で外出自粛の動きが残り、客足の早期回復は難しい。コロナ禍の長期化で居酒屋は店舗数が減少している。厳しい経営環境はなお続きそうだ。

 東京商工リサーチによると、ワタミなど居酒屋チェーンを運営する上場企業13社の店舗数は2020年の1年間に12.5%減少した。20年末時点で、19年末から873店減り計6136店となった。3店増えた串カツ田中ホールディングスを除き、12社が都市部を中心に店舗数を減らした。

 外出自粛や営業時間の短縮が影響し、不採算店舗の閉鎖が加速した。店舗を多数展開している場合、賃料や人件費などの負担は重く、東京商工リサーチは「撤退の動きは今春も避けられない」と指摘する。

 各社は事業継続を目指し対策を練る。鳥貴族ホールディングスはチキンバーガーの専門店「トリキバーガー」を8月に東京都内に開業する。居酒屋の店舗と同様に国産食材を使い、低価格で商品を提供する。持ち帰りや宅配の需要を取り込みたい考えだ。

 ワタミも居酒屋から業態転換を進め、持ち帰りができる唐揚げの専門店や、換気設備の整った焼き肉店にしている。居酒屋業界では他にも総菜宅配などに乗り出す動きがあり、在宅需要やコロナ対策を意識した取り組みは一層進みそうだ。

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