千葉のひと

千葉銀行の次期頭取に内定 米本努さん(56)

 「コロナ禍で地域のお客さまをしっかりとサポートし、地域金融機関としての責務を全力で果たしていきたい」。千葉銀行の頭取への昇格内定を受けての会見で抱負を問われ、中小企業などの支援を重視する姿勢を強調した。人口減少や低金利で地銀を取り巻く環境は厳しいが、「当行にはまだできることがある。既存業務の深堀りに加え、新事業に積極的に取り組み、潜在能力を顕在化させていきたい」と力を込めた。

 千葉県旭市出身の56歳。「これまでの銀行生活の半分は現場だった」と振り返るように、昭和62年に入行した後、都賀(千葉市若葉区)、香港、秋葉原(東京)などの支店長を歴任した。取締役専務執行役員として、昨年4月からはデジタル戦略を統括する「グループCDTO」を兼務。豊富な現場経験と、デジタル施策への深い理解を併せ持ち、佐久間英利頭取も「バランスが取れている」と高く評価する。

 すでに、個人向けアプリや法人向けポータルサイトの導入、印鑑レスやペーパーレスの推進などの施策に取り組んできた。「1年前は非常に高いハードルだと思ったが、順調に進んでいる」と手応えを感じており、6月下旬の就任後はデジタル化をさらに加速させる考えだ。(長橋和之)

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