金融

住生、50年までに実質ゼロ 高田新社長「投資先へCO2削減促す」

 住友生命保険は、1日付で就任した高田幸徳社長が同日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、2050年までに二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を実質ゼロとする目標を立てたことを明らかにした。菅義偉政権が掲げる脱炭素社会の実現に向け、高田新社長は「われわれもコミットしていく」と強調した。

 投資先企業の動向にも目を光らせる。高田氏は「機関投資家の一員として、投資先企業に対して積極的に(脱炭素の取り組みを)促すことが必要だ」と述べ、投資先との対話に力を入れる考えを示した。

 高田氏は健康増進の取り組みによって保険料が変動する主力保険商品「バイタリティ」の開発に尽力した。4月からは、保険と切り離して健康増進プログラム単独での提供を始める。1カ月無料の体験プログラムを約40万人に利用してもらう計画だ。今後、有料化も検討する。

 同社は約2年後の東京・八重洲への本社移転を予定する。移転先の執務スペースは約4割減る。高田氏は「(シェアオフィスの活用など)点在型の働き方が今後出てくる」と述べ、新型コロナウイルス禍の収束後も出社率を抑える方針だ。

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