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親子の防災意識向上に貢献 森ビル、あいおいニッセイ同和と企画

 東日本大震災から10年を迎えた3月、森ビルは地球環境問題などの体験学習プログラム「ヒルズ街育プロジェクト」を、あいおいニッセイ同和損害保険とのオンライン特別企画として開催した。全国の親子の防災意識向上に貢献したいとの思いが一致し、コラボ企画「震災対策を学ぼう!安全と安心のヒミツ探検ツアー」が実現した。

 オンラインでの開催は今回が3回目。新型コロナウイルス禍で従来のリアル体験が難しくなり、オンラインに切り替えた。「地震」をテーマに52組の親子が参加し、自分が住む街、学校や家など身近な建物、日々の備えの3つの視点で「安全・安心のヒミツ」を探った。

 森ビル社員による街づくりレクチャーの後、ワークショップでは事前に自宅に送られた実験教材「紙ぶるる」と「ヒミツの備蓄キット」を活用。震災対策クイズやチャットでのコメントに積極的に参加し、オンラインならではの双方向コミュニケーションを実現できたという。

 あいおいニッセイ同和は、安全・安心に過ごすための備えのヒミツを、自然災害発生時の被害状況などを予測・発信するアプリ「cmap(シーマップ)」を使って解説。参加した親子はスマートフォンなどを実際に操作して建物の被害状況や自宅周辺の避難場所を調べた。講師を務めた同社の浅川倖生氏は「リアルに近い形で体験できたと思う。探検ツアー終了後、実際に自宅から避難場所までの逃げ道を確認してほしい」と話した。その上で「いざというときに自分や家族を守るのは、普段からできる『小さな備え』の積み重ね」と事前準備の重要性を強調した。

 森ビルで同プロジェクトを運営する田部麗氏は「互いの得意分野、専門性を掛け合わせることでツアー内容をバージョンアップできた。防災意識を全国に届けることができるオンラインツアーの可能性を感じている」と話した。

 両社は20年開催の第29回地球環境大賞(主催・フジサンケイグループ)の受賞企業で、あいおいニッセイ同和はシーマップ開設が評価され大賞に選ばれた。森ビルはヒルズ街育プロジェクトの展開が認められ国土交通大臣賞を受賞した。これをきっかけに、あいおいニッセイ同和が森ビルに声をかけ、今回のコラボが実現した。(松岡健夫)

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