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火星ヘリ2回目飛行へ 初飛行エリア「ライト兄弟飛行場」と命名

 米航空宇宙局(NASA)は19日に火星での初飛行に成功した火星ヘリコプター「インジェニュイティ」について、22日にも2回目の試験飛行を行うとの見通しを明らかにした。さらに難易度の高いテストに進むとみられる。また、火星ヘリが初飛行に成功したエリアについて、NASAは地球上で初の有人動力飛行に成功したライト兄弟にちなんで、「ライトブラザーズ・フィールド(ライト兄弟飛行場)」と名付けた。

 ヘリは、火星探査車「パーシビアランス」の腹部に収められた状態で火星に運ばれてきた。火星着陸から約1カ月後の3月21日に保護カバーが外され、それから数日かけて探査車から切り離された。今月3日に地表に展開されてからヘリが活動可能な期間は火星の30日間(地球の31日間)だ。

 火星の1日は「ソル」と呼ばれ、1ソルは約24時間40分。すでに活動可能期間のうち16ソルが経過しており、今後3ソルをかけて初飛行のデータや画像を分析して、2回目の試験飛行の計画を立てるという。

 火星ヘリを運用するNASAジェット推進研究所でヘリチームを率いるプロジェクト・マネジャー、ミミ・アウン氏は「次に何をすべきか、(ライト兄弟の)オービルとウィルバーの言葉を参考にする。歴史を振り返ると、彼らは仕事に戻り、新しい航空機についてできるだけ多くのことを学ぼうとしている」とコメントした。

 NASAは、探査車のカメラが撮影した火星ヘリ初飛行の動画(https://mars.nasa.gov/resources/25814/perseverances-mastcam-z-video-of-ingenuity-hovering/)を公開した。

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