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関電が高浜1号機を再稼働へ 原子力規制委と協議、国内初の40年超原発運転に

 関西電力は7日、運転開始から40年を超えた福井県の原発3基のうち、高浜原発1号機(福井県高浜町)の再稼働に向けて、原子力規制委員会と協議していると明らかにした。運転が実現すれば、全国初の40年超原発の再稼働となる。再稼働しても、義務付けられているテロ対策施設の設置工事が設置期限の6月9日に間に合わないため同日までに停止しなければならないが、短期間でも運転して安全性を確認する考え。

 原子力規制委から再稼働前に必要な検査の進め方が認められれば、5月後半か6月初旬に原子炉を起動し運転を始める。

 テロ対策施設「特定重大事故等対処施設」の工事が遅れており、設置期限までに完了できないが、関電は「10年以上運転しておらず、できる限り検査をすることでプラントの健全性を確認したい」とコメントした。

 同じく40年超原発の美浜原発3号機(同県美浜町)については、高浜1号機以降の再稼働になる見込み。高浜2号機はテロ対策施設が未完成の上、再稼働に必要な安全対策工事も終えておらず、早期の再稼働は事実上不可能となっている。

 福井県にある関電の40年超原発3基をめぐっては杉本達治知事が4月28日、再稼働に同意すると表明している。関電はこれまで再稼働の工程について明らかにしていなかった。

 

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