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シェルのCO2対策不十分 蘭裁判所判決、削減量上積み命令

 オランダ・ハーグの裁判所は26日、世界的な石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルに対し、同社が計画するよりも早く大幅に温室効果ガス排出量を減らすよう命じる判決を言い渡した。同社だけでなく世界の化石燃料業界に影響が広がる可能性がある。

 シェルは温室効果ガス排出量を2030年までに20%減らし、50年までに実質ゼロとする方針。それでは不十分だとして、ハーグの裁判所は30年までに19年比で45%の排出量削減を命じた。

 アルウィン裁判官は「企業には政府とは別に固有の責任がある。たとえ政府が無為だったり、わずかな行動しかしなかったりしても、企業には人権尊重に対する責任がある」と指摘した。シェルは判決について控訴する見通しだと明らかにした。

 同裁判所は、この判決がシェルグループ全体に適用されると説明。シェルは新たな目標を達成するために、現行の気候変動対策や資産売却方針を劇的に加速する必要性が生じる見通し。気候変動関連の訴訟が業界で相次ぐ中で、今回の判決は他国でも注目されそうだ。同社の2019年の温室効果ガス排出量は二酸化炭素(CO2)換算で16億5000万トンと、世界4位の汚染大国であるロシアとほぼ同じ。(ブルームバーグ Diederik Baazil、Hugo Miller)

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