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建設石綿訴訟、一人親方と国の和解成立 大阪高裁

 建設現場でのアスベスト(石綿)被害の集団訴訟をめぐり、最高裁で国の賠償責任を認めた統一判断が示されたことを受け、大阪高裁で8日、解体工の一人親方だった川原巌(いわお)さん=神戸市、平成25年に70歳で肺がんで死去=の遺族と国の間で和解が成立した。弁護団によると、統一判断後の和解成立は全国で初めて。

 和解金額は約1336万円。大阪訴訟の第1陣訴訟で提訴した川原さんは、労働者ではなかったことなどを理由に訴えが認められていなかったが、最高裁が個人事業主である一人親方を救済対象に含める判断を示し、審理が高裁に差し戻されていた。妻の千鶴子さんは「和解が成立しほっとしている。後に続く方も、できるだけ早く和解で解決できることを望んでいます」とコメントした。

 全国弁護団によると、各地の集団訴訟の原告は計約1200人。最高裁が5月17日、石綿の危険性に関して国が規制権限を行使しなかった点を「著しく合理性を欠く」として、一人親方を含む屋内労働者らへの賠償責任を認めたことを受け、各地で和解交渉が進んでいる。

 大阪アスベスト弁護団の相談窓口には最高裁の統一判断後、約1カ月半の間に約400件の問い合わせがあり、同弁護団は「埋もれた被害は多い」として相談を呼び掛けている。問い合わせは同弁護団の常設ホットライン(平日午前10時~午後6時、0120・966・329)。

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