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「気持ち悪い」と嫌われたガリガリ君が年間4億本超の国民的キャラに変われたワケ (4/4ページ)

 ■25年ぶりに10円の値上げを断行

 そして、16年4月1日にガリガリ君は原材料の高騰などを理由に「60円」から「70円」へと25年ぶりの値上げを決行する。なんと今回は、ガリガリ君の生みの親である井上秀樹会長自ら陣頭に立ち、本社工場前で役員と社員が頭を下げてわびるという異例のCMを放映する。

 このCMはさまざまなメディアに取り上げられ、あのニューヨークタイムズの1面を飾るまで影響を与えた。もちろん赤城乳業のユーモアな話題作りという面もあるが、このCMを放映したのは、やはり過去の苦しい経験があったからこそ、消費者のみなさんに対して誠実でありたいという気持ちの表れたったのではないかと私は思う。「赤城しぐれ」の値上げで経営危機に陥ったことは、後にも先にも忘れられない出来事だったのだろう。

 値上げの恐ろしさが骨身にこたえているからこその謝罪広告。しかし、値上げした4月1日のエイプリルフールに謝罪動画を流すのは個人的にいかがなものかという感情は抑えておく。

 ■「食べたい味」の1位は…

 値上げをした年の売り上げは、前年よりも伸びているから驚きだ。こうして値上げを無事に乗り切ったガリガリ君は、同じく16年に「メロンパン味」、17年に「温泉まんじゅう味」、19年に「たまご焼き味」のガリガリ君リッチシリーズを展開し相変わらずのやりたい放題で遊びのある会社は新しい。これからもガリガリ君らしさ全開で楽しませてくれるに違いない。

 そして、今年は「ガリガリ君」誕生40周年。誕生から40年を迎えた「ガリガリ君」は記念イベントとしてみんなが「食べたい味」を募集。その結果、5万票近くの応募の中で1367票集めた「うめ」味を製品化。ちなみに、2位マスカット761票 3位ソーダ487票……。今までに「うめ味」が出ていなかったことにビックリした。

 

 シズリーナ荒井(しずりーな・あらい)

 アイス評論家

 東京藝術大学出身。年間4000種類以上のアイスクリームを食べ歩く。アイス料理研究家・企業コラボニストとして「雪見カレーヌードル」「エッセル冷やし中華」など、意外な掛け合わせレシピを考案し話題に。テレビ番組やウェブメディアなどに多数出演。インスタグラム

 

 (アイス評論家 シズリーナ荒井)(PRESIDENT Online)

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