ロカボプラスで「+αの要素」を強調
こうした栄養学上の誤解を解消する狙いから、協会として新たに設けた基準が「ロカボプラスマーク」だ。すでに浸透した「ロカボ」という言葉に「低糖質以外の要素」の重要性を含ませた。
認定要件は「120~40グラムで3食+嗜好品1日10グラムの糖質量」とするロカボの定義に加え、(1)タンパク質を一定量含む(2)良質な油脂を含む(3)食物繊維を一定量含む(4)減塩(5)異性化糖不使用─の5項目のうち、1項目以上を満たすことが必要となる。
「ロカボプラスマーク」認定商品の第1号として今月11日、マツモトキヨシホールディングスから「matsukiyo LAB ロカボプラスシリーズ」が販売された。プロテインビスケット、大豆プロテインチョコなど食物繊維やタンパク質がプラスされた菓子類のラインナップだ。
協会のパートナー企業で、普段から500円で食後血糖値を測定するサービスを提供している同社のドラッグストア。「薬剤師や管理栄養士が在中する薬局という強みを生かし、まずはお客さんにロカボプラスについて正しく説明していただける環境から始めたいと考えた」(山田センター長)という。メーカーを中心とするその他のパートナー企業の商品認定に関しては、準備期間を経て2022年秋以降の導入を目指すとしている。
山田センター長は「美味しく安全に食べ、結果として健康な体になる。疾患を抱えている人は管理しやすくなる。そういう食品を選び取ってもらいたいと思って作った認定制度。正しい知識で、多くの人に我慢のない充実した食生活を送ってもらえたら」と話している。
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