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観光機関CEOが語る10月ドバイ万博 「大阪では日本の強み発揮を」とエール

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで観光行政を担当するドバイ観光・商務機関のイサーム・カーゼィム最高経営責任者(CEO)が、オンラインで産経新聞のインタビューに応じ、10月に開幕するドバイ万博で「目標の2500万人の来場は可能」との見通しを示した。2025年大阪・関西万博についても「日本の強みを発揮すれば必ず成功できるはずだ」と強調した。

 ドバイ万博は新型コロナウイルス禍で1年会期が延期され、10月1日に開幕し来年3月末まで行われる。カーゼィム氏は「万博は五輪やサッカーのワールドカップと並ぶ、世界で最も重要なイベントのひとつ」とし、会期中は一般客からビジネス客までを対象にしたイベントを連日開催。「2500万人の来場者目標は十分に達成できる」と自信をみせた。2015年に開催されたイタリア・ミラノ万博は約2150万人が来場。大阪・関西万博は約2820万人の来場が想定されている。

 大阪・関西万博については、「かつて来日したときの経験を踏まえても、日本のサービスは非常に洗練されており、世界の人々を感動させることができている。この日本の強みを大阪・関西万博でも発揮していくことが大切だ」とした。また、万博の成功に向け、「政府と民間企業が緊密に連携することが不可欠」と指摘した。

 UAEは現在、国民のワクチン接種率が9割を突破。ドバイでは昨夏から外国人観光客を受け入れるなど、感染対策と観光業を両立させる姿勢を鮮明にしている。

 カーゼィム氏は「米国、中国、英国など各国製のワクチンを輸入し、昨年12月から国民への接種を本格化している」と説明。英調査機関によると、今月20日時点でUAEの全人口のうち1回以上の接種を受けた割合は91%で、世界トップの水準となっている。

 ただ、コロナ禍の万博開催は混乱も懸念される。ドバイ万博事務局は開幕約2週間前の今月15日、18歳以上の入場者にワクチンの接種証明書かPCR検査の陰性証明書の提示を義務付けると突然発表。カーゼィム氏は「万博には192カ国のパビリオンがあり、多くの国々から人が訪れる。来場者が安心して会場を訪問できるよう、万が一に備えた措置だ」と話した。

 ドバイでは昨年7月、PCR検査の陰性証明書提出などを条件に、海外からの観光客の受け入れを開始。陽性でない限り、基本的に入国時の隔離期間などはない。今年1~7月にドバイを訪れた海外客はすでに285万人に達した。

 カーゼィム氏は「街中やホテルなどでもPCR検査を簡単に受けられる態勢を整備し、旅客に安心を提供している。昨年7月以来、ドバイは海外客の受け入れを続けている」と語る。

 日本が実施する入国後の隔離などの措置は「それが最も効果的な施策なのか(は検証が必要だ)。安全性は最重要だが、その次にビジネス、生活の継続性が求められる。対策をし、リスクをコントロールすることが重要だ」とした。(黒川信雄)

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