アジアの今

タイの経済回復基調を脅かす政治リスク (2/2ページ)

 政治の舞台でも介入を強めている。連立政権の中核をなす親軍政党「国民国家の力党」の幹事長タンマナット農業・協同組合副大臣に接近し、プラユット首相の不信任決議を画策していたことが表面化。激怒した首相が同副大臣らを解任する一幕があった。陸軍時代の上司にあたり同党党首を務めるプラウィット副首相と首相のすきま風も顕著になった。

 連立与党の足並みを乱し、政権の組み替えを図るのがタクシン派政党で最大野党のタイ貢献党の戦略だ。そこに、新型コロナで疲弊したタイ経済の回復を優先させる考えはない。2000年代初頭から始まったタイの政治混乱はいまなお続いている。(在バンコクジャーナリスト・小堀晋一、写真も)

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