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「ワクチン・検査パッケージ」+α Jリーグで進むコロナ共存の世界 (1/2ページ)

 【北川信行の蹴球ノート】新型コロナウイルス感染による行動制限が緩和される中、ワクチンを2回接種したか、検査陰性のいずれかを示す証明書があれば制限緩和の対象とする「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験が、スポーツ界で本格的に始まる。サッカーのJリーグでは、ワクチンを接種した若者の無料招待や、ゴール裏席での「立ち上がっての観戦」の試験運用など、独自の取り組みを行うクラブもあり、コロナ共存の世界に向けた動きが加速している。

 パッケージで目指す入場者数増 

 「ワクチン・検査パッケージ」は、ワクチン接種と新型コロナ感染を調べるPCR検査などを組み合わせることで、来場者の感染拡大のリスクを減らし、経済活動の本格再開を進める仕組み。Jリーグでは、6日に豊田スタジアムで開かれるYBCルヴァン・カップ準決勝第1戦、名古屋グランパス-FC東京が実証実験の第1号となる。

 この試合では、通常の観客向けとは別に、パッケージを使用したチケットを約1800席分販売。専用席を設ける一方で、ゾーニング規制は行わず、入場ゲートやコンコースなどは、パッケージを使用しない観客と同じ動線となっている。その上で、スタジアムでパッケージを運用するための実地調査を実施。具体的には、名古屋とJリーグ、産業技術総合研究所(産総研)が連携し、専用席での観客の行動変容の分析や、パッケージ引き換えブース付近の混雑状況の計測などを行うという。

 4日に日本野球機構(NPB)と共同開催した40回目の「新型コロナウイルス対策連絡会議」後の記者会見で、村井満チェアマンは「パッケージの有効性は医学界の観点からみるべきもの。われわれは安全と思われる観客をどのように誘導するか、どうしたらスムーズに試合を運営できるかを検証する」と説明した。

 また、日本サッカー協会も12日に埼玉スタジアムで行われるサッカー・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本-オーストラリアで、同様の条件で約5千枚の入場券を追加販売した。Jリーグは30日に同スタジアムで開催されるYBCルヴァン・カップ決勝では、入場制限に沿った1万人とは別に、パッケージ対象者向けの入場券を1万席用意する方針で、段階的に入場者数を増やしていくことに意欲を示している。

 無料招待、立ち上がって観戦

 パッケージ導入は、コロナ禍で深刻なダメージを受けた各クラブの入場料収入の減少を回復させる施策だが、別の観点での取り組みを行うクラブもある。

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