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スムーズに接種証明を確認 羽田で実証実験

 新型コロナウイルスの接種証明や検査の陰性証明を組み合わせた「ワクチン・検査パッケージ」の活用に向け、羽田空港(東京)で15日、旅行ツアーに出発する利用客を対象に滞りなく確認作業ができるかなどを見る国の実証実験が行われた。旅行会社のカウンターではスタッフがトラブルもなく、利用客の接種証明をスムーズにチェックした。ただ、確認作業のオンライン化を望む声が上がるなど今後の検討課題も浮かぶ。

 「ワクチン接種証明、もしくはPCR検査の陰性証明はお持ちでしょうか」

 羽田空港内に設置されたANAグループの旅行会社のカウンター。同社が主催する2泊3日の個人ツアーで沖縄に出発する30代男性にスタッフが問いかける。

 ANAグループ社員の家族という男性は、妻子と家族3人で旅行に参加。妻の分と合わせて提示した接種証明をスタッフは数秒で確認を終えた。陰性証明の場合は72時間以内に検査が行われたのかも確認する必要があるが、作業に時間を要することはなさそうだ。

 その後、取材に応じた男性は「驚くくらい簡単でびっくりした。こういうのが普及すれば安心して旅行できる」と語った。

 ワクチン・検査パッケージは、人々の不安感を軽減することで感染予防と経済活動再開の両立に役立つとされ、政府が導入を検討している。

 旅行会社の担当者は「安心して旅行できる環境が整えば、もっと利用してもらえるようになる」と指摘。ただ、利便性向上のために手続きを事前に済ませ、空港での手続きを省く旅行サービスも多く、「カウンターに寄ってもらうのは心苦しい。ネット上で完結できるようになれば」と話す。自社のカウンターがない空港では「確認作業ができない」との課題も指摘した。

 実証実験ではワクチン・検査パッケージで安心感が高まったかなどを尋ねるアンケートも実施。政府は実験結果を踏まえて運用ガイドラインを策定する方針。

 実証実験をめぐっては、旅行ツアーのほか、宿泊施設や飲食店、イベントなどで広く実施されている。(福田涼太郎)

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