任天堂が今期250億円の赤字に転落へ 「Wii U」販売、目標の7割減

2014.1.17 15:59

 任天堂は17日、今3月期の通期連結最終損益が、従来予想の550億円の黒字から、250億円の赤字に転落する見通しになったと発表した。平成24年12月に発売した家庭用据え置き型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」の国内販売が振るわず、利益率の高い専用ゲームソフトも売れなかったことなどが原因。最終赤字転落は2年ぶり。

 Wii Uの国内外合計の今期販売台数は900万台と見ていたが、この約7割少ない280万台にとどまる見通し。稼ぎ頭の3DSも従来予想の1800万台販売が1350万台に減るという。

 売上高は9200億円から3300億円少ない5900億円へと36%の減額修正を行った。営業損益も1000億円の黒字から350億円の赤字へと悪化する見通しとした。これにより、最終損益は従来予想より800億円少ない250億円の赤字見通しとした。

 これに伴い、年間配当も従来予想の260円から、前期実績と同じ100円に下方修正した。

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