コンビニのおにぎり新商品続々 夏の行楽“指名買い”に知恵絞る

2015.7.29 06:26

 1年で最もおにぎりの需要が高まる8月を前に、大手コンビニエンスストア各社が新商品を相次いで投入している。コメの炊き方にこだわったり、包装に工夫をして、のりのパリパリ感を引き出したりするなど、おいしさを高め、夏の行楽のお供に自社品を“指名買い”してもらおうと各社が知恵を絞っている。

 ファミリーマートは28日から三角形のフィルムをはがして、のりを巻く定番のおにぎり5種類を刷新して発売した。

 定番の「手巻き 紅しゃけ」(140円)は、具材のサケを、これまでよりも大きくほぐすことで、食べ応えを引き出した。

 さらに包装に使用するフィルムの構造を変えることで、のりのパリパリとした食感や風味を高めた。

 ローソンも、28日からおにぎりの新商品「てっぺん盛り」シリーズの第1弾として「熟成生たらこ」(175円)と「直火焼豚トロ」(185円)の2種類を発売。いずれも一口目から具材の味を楽しめるのが特徴だ。それぞれ200万個の販売を目指す。

 年間約20億個のおにぎりを販売するセブン-イレブン・ジャパンは3月以降、具材の増量やごはんをふっくら仕上げる独自製法を導入して、販売も前年実績を上回って推移している。

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