トヨタ社長「レクサスは退屈な車ではない」 新型車「LC500」に自信満々

2016.1.13 06:50

 世界最大級の自動車見本市、北米国際自動車ショーが11日、ミシガン州デトロイトで開幕し、日米欧などの自動車各社が戦略車や試作車などを相次いで発表した。米国の自動車市場は2015年に過去最高の販売台数を記録しており、各社は高級感や経済性をアピールして消費者への浸透を狙う。

 ショーではトヨタ自動車が高級車ブランドの「レクサス」で新型車「LC500」を発表。日産自動車は高級車ブランド「インフィニティ」から新型車「Q60」(日本名スカイライン・クーペ)を披露した。またホンダはピックアップトラック「リッジライン」の新型車を発表した。

 「レクサスが退屈な車でないということに同意してもらえると思います」。トヨタ自動車の豊田章男社長は11日、新型車LC500の発表を自信満々の一言で締めくくった。

 豊田社長は発表会でかつてレクサスが「運転が楽しくない」などと酷評されたというエピソードを紹介。そのうえでLC500は最高出力475馬力のエンジンが生み出す走行性能とこだわり抜いたデザインを両立させたとして、高級車ブランドへの熱意を示した。

 米国勢では米ゼネラル・モーターズ(GM)が「シボレー・クルーズ・ハッチバック」を発表。欧州勢でも排ガス規制逃れ問題で揺れる独フォルクスワーゲンがプラグイン・ハイブリッドのスポーツ用多目的車(SUV)の試作車を発表するなどした。(デトロイト 小雲規生)

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