サプリで褐色脂肪細胞活性化 味の素、機能性表示食品「カプシEX」

2017.11.14 05:00

 ■基礎代謝向上

 加齢とともに低下する基礎代謝量。味の素は基礎代謝の向上を支援しようと、機能性表示食品「カプシEX」を自社の通信販売サイトで発売した。

 機能性表示食品の2017年度の市場規模は、前年度比約2倍の1690億円の見込み(TPCマーケティングリサーチ調べ)。味の素は健康意識の高まるシニア層を狙って、サプリメント事業を強化している。

 褐色脂肪細胞は、首の周囲や肩甲骨の周囲などにあり、体内のエネルギーを消費し、体温を上げる働きがある。成人になるとほとんどなくなってしまうとされてきたが、近年の研究では成人にも存在することが分かってきた。

 カプシEXに配合されているのは、希少なトウガラシに含まれる成分「カプシノイド」。一般的なトウガラシに含まれるカプサイシンに比べ刺激が弱く、身体への負担が少ない。カプシEXを1日2粒(カプシノイド9ミリグラム配合)を目安に継続摂取することで、褐色脂肪細胞を活性化させ、基礎代謝の向上を支援する。

 同社の調査によると、興味・関心のある健康用語の1位は基礎代謝だった。また、基礎代謝を高めるために行っていることは「ウオーキング」「入浴」「ストレッチ」の回答が20%超で上位を占めたのに対し、「サプリメントを飲む」は十数%と少なかった。味の素は「事業として伸びる余地がある」と判断し、新商品の投入に踏み切った。価格は60粒入りで6151円(送料無料)。11月~18年3月の売り上げ目標は3億円。

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