バーコード利用で即現金化、リユース商品買い取りに新商流 ウリドキネット、アプリ展開

2018.2.6 05:00

 リユース商品の買い取り価格比較サイト「ウリドキ」を運営するウリドキネット(東京都品川区)は5日、ゲームなどの商品バーコードをスマートフォンで読み取るだけで即座に現金化できるアプリ「PICOL(ピコル)」の対象商品に漫画や書籍を追加して再開した。商材は順次拡大、13日からDVD・CD、19日からフィギュアを追加する。

 ピコルの運用に向け、トライアル的に1月4日限定でゲームの買い取りを実施。査定金額が想定を上回る300万円を超えたほか、翌日以降も再開を望むユーザーの声が相次いだ。一方、買い取り業者も商品状況の良さなどから再開に好意的なため、カテゴリーを拡充しながら本格運用に乗り出すことにした。再開に伴い最低取引金額を1月4日版の3000円から1500円に引き下げた。最大取引金額は5万円で変わらない。

 ピコルは、ユーザーが専用アプリで家にある遊休資産(買い取り依頼商品)のバーコードをスマホで読み取った後、商品の保存状態(付属品欠品や傷の有無)を選択するだけで査定価格が数秒で提示される。了承すると、その場で入金され銀行振り込みで受け取れる。買い取り依頼商品は5日以内に自宅まで無料で集荷に来てくれる。

 買い取り金額は、1日1000万件超の買い取り価格更新データを保有するウリドキの膨大なデータを利用して査定するため納得感も高いという。木暮康雄代表取締役CEO(最高経営責任者)は「ユーザーにとって査定を待つ時間もワクワクできて楽しく、提示される価格への満足感も高いのでは」という。

 リユース品の買い取りフローは通常、「モノを渡す→査定→金額合意」だが、インターネット買い取りでは「査定→モノを渡す→金額合意」となることで事前査定が簡易にできユーザーにより早くモノの価値を伝えることができるようになった。一方で、非対面取引のため「売りたいけど本当にその価格で買い取ってくれるのか」「売りたいけど先に商品を送るのは不安」といった声もあった。

 こうした不安を解消するためピコリを開発、「査定→金額合意→モノを渡す」という商流をつくった。これによりユーザーに「より安心してモノを売れる」安心感を提供できるという。今後は利用状況を見ながらサービス態勢の強化、買い取り対象の拡大、上限金額の引き上げなどを進めていく。

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