東大阪のごみ処理施設、電気売って金額9億収入に

2018.6.14 07:58

 大阪府東大阪市は、昨年本格稼働した市内のごみ処理施設で、平成29年度に余熱を使って発電された電力による収入が約9億円にのぼったと発表した。当初の想定より数億円多いといい、担当者は「思った以上に発電効率がよく、トラブルもなかったため」としている。

 このごみ処理施設は東大阪都市清掃施設組合が運営する第五工場。同市と大東市のごみを焼却する際の余熱を利用し、蒸気タービンを稼働させることで発電。昨年3月から稼働しており、環境省によると、発電機を設置する全国のごみ処理施設のうち、西日本では最も発電効率がよい施設とされている。

 同組合によると、昨年度に第五工場で発電された電力約9500万kWh(キロワットアワー)のうち、約7400万kWhを関西電力に売った。9億円の収入は、ごみ処理施設で年間約40億円かかる運営費の一部にあてられるという。

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