ソフトバンクも2年縛り見直し、携帯3社足並み 4年縛りでは“温度差”

2018.8.7 06:10

 ソフトバンクの宮内謙社長は6日、2年契約を前提に毎月の料金を割り引く「2年縛り」や4年分割払いでスマートフォンの料金を実質半額にする「4年縛り」について、見直す考えを明らかにした。総務省から行政指導を受けた2年縛りは、携帯大手3社とも違約金のかからない期間を延ばすことで足並みをそろえる。4年縛りも、プランを提供するKDDI(au)、ソフトバンクは同じ対応で半額のための条件を緩和する考え。

 ソフトバンクの2年縛りの見直しは、NTTドコモやKDDIと同様、違約金がかからない「契約25、26カ月目」に24カ月目も加える。3カ月間で解約すれば、余計な費用は不要になる。

 4年縛りの見直しは、2年経過後に同じプランに再加入する条件を撤廃する。端末を下取りに出すなど、半額のための他の条件の見直しについては今後検討する。

 宮内社長は、東京都内で親会社のソフトバンクグループが開いた2018年4~6月期決算の記者会見で説明した。宮内氏は2年縛りの見直しについて「総務省の指摘を受けて改善できたのではないか」と胸を張った。

 一方、公正取引委員会から指摘を受けた4年縛りについては「縛りではなく、高価な端末を買いやすくしようということで設定したプランだった」と苦渋の表情で述べるなど、2年縛りの見直しとの温度差が鮮明になった。

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は「何かを強制するのではなくて、いろいろなプランからメニューを選んでいただく」と述べた。

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