JT、加熱式で“高温型”投入 新型の喫煙器具も独自開発

2019.1.18 07:05

 日本たばこ産業(JT)は17日、加熱式たばこの新製品「プルーム・エス」を29日に発売すると発表した。高温で加熱することで、従来品より紙巻きたばこに近い味わいとなった。同様の製品で先行するフィリップモリスジャパンの「アイコス」や英ブリティッシュ・アメリカン・タバコの「グロー」に対抗する。

 プルーム・エスは高温加熱式たばこ特有の臭いを減らすため、新型の喫煙器具(デバイス)を独自開発。加熱温度を200度とすることで、たばこの葉のうまみを引き出した。専用たばこは国内市場1位の「メビウス」ブランドを採用、他社の高温加熱式や紙巻きたばこの喫煙者を取り込む。

 また、JTは国内で唯一、展開している低温加熱式でも新商品「プルーム・テック・(PT)プラス」を併せて発売する。PTプラスは、従来品より太めのスティック状の喫煙器具を開発。加熱温度はこれまでより10度高い40度に設定。専用たばこカプセルに封入するたばこ葉を増量するなどして、たばこ特有の吸いごたえを高めた。

 記者会見した岩井睦雄副社長は「紙巻きと加熱式の両方合わせて中長期的に1位を確保することが命題だ。高温加熱式も加えることで選択肢を広げる。(2商品投入で)第1陣がそろったので、今年は反転攻勢の年にしたい」と話した。

 プルーム・エスの本体価格は7980円で、詰め替え用たばこは20本入り480円。専門店とオンラインショップで販売するが、専門店での購入には事前予約が必要になる。PTプラスの本体価格は4980円。

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