2019.6.5 18:50
--大手生命保険では初めて営業職員にスマートフォンの無償貸与を始める
「営業職員のコミュニケーション力を強化する。営業職員が会社スマホで(無料通話アプリの)LINE(ライン)を使えば気軽かつ迅速に連絡が取りやすくなる。カメラ機能を活用することで契約時に必要な書類を撮影して会社に送信する。これまではコピーをもらっていた。書類紛失を防げる上、送信後にスマホ内に情報が残らないため個人情報流失のリスクも減る」
--取り組みの狙いは
「お客さまにとっての利便性向上だ。スマホ貸与は実証実験で効果を確認しており、秋ごろから全国約3万人に順次貸与していく予定だ。ずいぶんサービスが良くなったという風になるといい」
--平成31年3月期決算の受けとめは
「増収増益で2年連続で最高益を更新した。資産運用がうまくいき、収益を支えてくれた。外貨建て保険の販売が伸び、米国の成長を追い風に海外子会社も堅調。これを原資に340万件の保険契約者に計34億円の増配をする」
--足元の景気認識と今後の見通しを教えてほしい
「米景気は強いが、中国に関しては不安もある。国内はラグビーワールドカップ(W杯)などのイベントで個人消費は良く、省力化設備投資も下支えする。一方、私たちにとってマイナスの影響が大きいのは低金利が続くことだが、予定利率(保険契約者に約束する利回り)の低い商品の割合を増やしており、対応できる」