ゆうちょ銀 マネロン対策、10月から実施 窓口の海外送金500万円まで

2019.8.8 05:17

 ゆうちょ銀行は7日、ゆうちょ銀の店舗と郵便局の窓口での海外送金を1回当たり500万円までに制限するマネーロンダリング(資金洗浄)対策を発表した。これまでは無制限だった。外貨両替も10万円を目安に上限を設ける。いずれも10月1日から実施する。

 資金洗浄対策に取り組む国際組織である金融活動作業部会(FATF)は今秋、日本の金融機関の審査に入る。口座数に加え、郵便局も含めた店舗網で「国内最大」銀行のゆうちょ銀も態勢見直しを検討していた。

 窓口での海外送金は9割以上が個人客で、大半が500万円までの利用といい、上限設定の影響は小さいとみている。海外送金を取り扱う郵便局も3210局から1194局に減らす。

 店舗や窓口での外貨の販売・買い取りは、米ドルが900ドル、ユーロは800ユーロまでとする。これまでは日本円で販売が200万円、買い取りは30万円まで応じてきた。外貨宅配サービスは9月30日で終了する。

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