ホンダ四輪開発、本体に統合 迅速化で競争力改善

2020.2.19 06:05

 ホンダは18日、子会社の本田技術研究所(埼玉県和光市)が担う四輪車の商品開発機能をホンダ本体に統合すると発表した。別の子会社ホンダエンジニアリング(栃木県芳賀町)は本体に吸収合併する。いずれも4月1日付。

 四輪車事業の利益率が低下しており、開発を迅速化して競争力を改善する。

 ホンダは長年、研究開発機能を本体から独立させる珍しい体制を取ってきた。研究所は事実上縮小し、自動運転など次世代技術の開発に特化する。二輪車の開発機能も昨年4月に本体に集約している。

 経営人材の育成強化を目指し、従来の執行役員と最上位の管理職を合わせた「執行職」を4月に導入することも18日発表した。事業環境の変化に応じ、柔軟な人材配置が可能になるとしている。

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