はやぶさ2「お宝きっと入っている」 帰還に向け軌道修正

2020.10.29 17:09

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、12月の地球帰還を目指して飛行中の小惑星探査機「はやぶさ2」について、帰還直前に行う最初の軌道修正に成功したと発表した。

 はやぶさ2は12月5日、小惑星リュウグウの試料が入ったとみられるカプセルを地球上空で切り離し、6日にオーストラリア南部の砂漠に着地させる。軌道修正は切り離し前に4回行う計画で、10月22日に1回目を予定通り実施した。機体は正常という。

 カプセルを回収するチームは11月1日に先発隊14人、9日に本隊59人が日本を出発し、現地で準備を始める。4日にはカプセルを切り離すリハーサルも機体側で行う予定だ。

 責任者の津田雄一プロジェクトマネージャは「いよいよだなと身が引き締まる思いだが、わくわくもしている。(カプセルには)お宝がきっと入っている。きちんと成功させたい」と意気込みを語った。

 はやぶさ2は、カプセルを切り離した後に地球を離れ、約11年かけて、さらに別の小惑星「1998KY26」の探査に向かう。

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