島津製作所、非破壊検査装置の最新機種を発売 自動化で作業時間短縮

2021.9.15 06:39

 島津製作所は、電子回路基板の傷など対象を破壊することなく検出する非破壊検査に使用する「マイクロフォーカスX線検査装置」の最新2機種を発売した。検査工程の自動化で作業時間を短縮し、解像度を高めて撮影範囲を拡大。通信機能を搭載して業界初の従量課金サービスも導入した。

 新製品は検査工程の外観カメラ撮影などを自動化し、検査時間を従来機種の約25秒から約5秒に短縮した。さらにX線検出器の解像度を高め、一度に撮影できる範囲を広げて効率化。高画質でより微細な電子部品の内部もはっきり観察できるようにした。

 販売価格は解像度が150万画素の機種が2398万円、300万画素の機種が2530万円。国内外で年間120台の販売を目指す。初めて導入した従量課金サービスは、機材を貸し出した上で通信回線を通じてX線照射をした時間に応じて課金することで、初期費用や維持費を抑えることができる。

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