加州清光、大和守安定など展示の秘蔵刀剣展に1万5000人 足利市、JRのキャンペーンでも展示へ 和泉聡市長「メニューに追加したい」

 
「秘蔵刀剣展」の会場、史跡足利学校には「刀剣乱舞」のキャラクターに扮したコスプレーヤーも数多く訪れた=足利市昌平町

 史跡足利学校(栃木県足利市昌平町)で開催された「秘蔵刀剣展」の入館者が約1万5千人に上ったことが、足利学校事務所のまとめで分かった。“刀剣女子”に人気の日本刀を展示し、刀剣ブームの根強さが示された。同市は急遽(きゅうきょ)、4月からのJRグループの大型誘客事業、デスティネーションキャンペーン(DC)中にも、足利ゆかりの刀工、堀川国広の脇差などを展示する予定だ。(川岸等)

 同展は2月2~25日の延べ23日間開かれ、入館者は前年同期比81%増の1万5133人。1日平均650人以上となり、同7日は1日だけで1646人も入館した。入館者アンケートによると、北海道から九州までの全国各地に加え、中国、台湾など海外の国・地域からも来館している。10~30代の若い女性が8割前後を占めた。

 今回展示したのは新選組の沖田総司が愛用したとされる刀工、加州(かしゅう)清光と大和守(やまとのかみ)安定が制作した日本刀など。両刀は刀剣女子に人気のオンラインゲーム「刀剣乱舞」の中で擬人化されたキャラクターの中でも「沖田組」と呼ばれ、人気が高く、入館者増につながったとみられる。刀剣ブーム以降、足利で両刀が展示されるのは初で、同事務所は「全体の3割程度は足利来訪が初めてでないか」とみている。

 アンケートによると、展示内容に9割が「良かった」と答え、「足利学校の魅力を感じた」「足利を楽しむきっかけとなった」「1年を通していろいろな足利を見て回りたい」などの意見が寄せられた。昨年春、約4万人集めた山姥切(やまんばぎり)国広展以降、官民で刀を軸に夏、秋、そして今回の刀剣展と企画を継続し、市の目指す「刀剣ファンから足利ファン」の狙いが着実に実っているようだ。

 同市は当初、DC中の企画としては刀剣展を予定していなかった。だが、今回の展示が好評だったことを受け、和泉聡市長は産経新聞の取材に対し、「市所蔵の刀剣展示を含め、メニューに追加したい」との考えを示した。