GMOがFC琉球のスポンサーに 協賛金はビットコインで、日本初
仮想通貨交換業大手のGMOコイン(東京)が、サッカーJ3のFC琉球(沖縄)と2018年シーズンのクラブパートナー契約を締結したことが18日、わかった。協賛金はビットコインで贈呈し、J2昇格を果たした際はボーナスも支払う。
関係者によると、プロサッカークラブのスポンサーが協賛金をビットコインで支払うのは日本では初めてで、世界でも極めて珍しいとみられる。
SankeiBizの取材に対して関係者は、GMOコインがパートナー契約を結ぶ理由として、「FC琉球のサポートを通して、GMOコインの仮想通貨事業の認知拡大と沖縄県の地域発展」などを挙げている。GMOコインが贈呈する協賛金(ビットコイン価格は非公表)はチームに対して支払われ、関係者によると、選手らにも分配される見通しだ。
さらに、「沖縄でのサッカーの振興とFC琉球のさらなる活躍を奨励」する目的で、チームがJ2昇格を果たした際はボーナスも贈呈する。価格は10ビットコイン(6月18日現在の市場価格で約718万円に相当)だが、贈呈時の相場で変動する可能性もある。
スポンサー契約は2018年シーズンが対象だが、「更新される可能性もある」(関係者)としている。
GMOコインはスポンサーとして、FC琉球のホーム試合に、横断幕やゴール裏の広告ボードで同社の看板を掲示。FC琉球はGMOのスポンサードを機会に、「ブロックチェーン技術を活用したサポーター向けサービスの開発などの検討を進める」(関係者)としている。
また、GMOは、FC琉球が毎年開催している「全島サッカー1万人祭り」(今年は7月7日開催)の冠スポンサー契約も締結。イベントで対戦する藤枝MYFC(J3)との試合で、FC琉球が勝つか引き分けた場合、MVPを獲得した選手に1ビットコインを贈呈する。
FC琉球は2003年に発足。ホームタウンは沖縄市で、「沖縄県民に愛され誇りとなるクラブ」を掲げ、現在は明治安田生命J3リーグに所属し、J2昇格を目指している。
GMOコインは、GMOインターネットグループ傘下のGMOフィナンシャルホールディングスの連結子会社。
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