未来遺産にコーラ自販機 クオーツ腕時計、壁掛けエアコンも
国立科学博物館は21日、未来に引き継ぐべき重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)として、国内で普及したコカ・コーラの自動販売機や世界初のクオーツ式腕時計、壁掛けエアコンなど19件を選んだと発表した。
自販機は新三菱重工業(現・三菱重工)が1962年から製造。ガラス瓶のコーラなどを売っており、斜めになった棚に商品を入れ、取り出し口へ転がるようにした。現在の自販機につながる技術を備え、“自販機大国”といわれる日本の生活様式を作り出した。
セイコーの「クオーツアストロン35SQ」は、諏訪精工舎(現・セイコーエプソン)が69年に製作した世界初のクオーツ式腕時計。それまでの機械式より時間の狂いが少ない利点があり、同社が特許を公開したため各メーカーがクオーツ式を採用、世界に広がった。
三菱電機が68年に発売したエアコン「霧ケ峰」は室内機が室外機と分かれ、薄くて軽い壁掛け式。床や窓に設置するタイプと違い、狭い日本の住宅に受け入れられた。高原の名前なのは、別荘ブームだったため。
未来技術遺産の選定は2008年に始まり、今回で259件になった。
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