ダイオウグソクムシは「海の掃除屋」の異名を持ち、魚やクジラの死骸などを食べるため、イカの内蔵や腐敗化させたニシンなど、餌をいろいろと変えてみた。それでも口にしなかった。
ダイオウグソクムシを11年から飼育する東京都葛西臨海水族園では2匹に週1度、アジなどの餌やりを続けている。食べるときもあれば、食べない日もあるが、「No.1」のように長期の絶食はない。鳥羽水族館にいる仲間の個体の場合、絶食が長いものでも半年から1年で餌を食べている。
生物海洋学が専門で「深海生物学への招待」などの著書がある広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授(52)は「深海は極めて餌に乏しい。食べられるときにしっかりと食べ、その後は何カ月、何年と食べなくても生き続けることは驚くことではない」と話す。