【講師のホンネ】「渇いた身体」を見分けるサイン 吉田聡 (1/2ページ)

2016.6.8 05:00

 私は日頃、「薬の引き算をする薬剤師」として薬局で働いています。今日は、夏を前に、熱中症についての話題です。皆さん、熱中症って子供やお年寄りがなる。暑いところで汗をかいていなければ大丈夫。そんなイメージを持っていませんか?

 2015年度の熱中症患者速報(国立環境研究所)によると、40~64歳の男性は同年代の女性と比べると約3倍も熱中症にかかっています。また、発生場所別で見ていくと、室内が約40%と一番多くなっています。実は、薬局でも熱中症の患者さんの中に、働き盛りの男性をよく見かけます。なぜ、働き盛りの男性が多いのか?

 原因の一つは、お酒…特にビールがあげられます。夏はビールがおいしい季節ですね。仕事帰りに、ビアホールやビアガーデンに行く機会が多くなる方もおられると思います。気温が上がるとビールもすすみます。熱中症対策にビールで水分補給、なんていう人も。ところが、これは大間違いの行動です。お酒は、利尿作用によって身体から水分を奪うことが知られています。お酒を飲むと、トイレが近くなります。また、飲み過ぎた場合には、二日酔いに因る食欲不振。治るまで食べたり飲んだりしたくないため、水分が補給されません。このように身体が渇いた状態で、節電などの理由で冷房を十分に効かせていない暑い職場にいると熱中症になってしまうのです。予防として、身体が渇いているかどうかを簡単に調べる方法があります。

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