【視点】日本人としての意識、誇り取り戻せ 産経新聞社正論調査室・工藤均 (1/3ページ)

2016.9.20 05:00

 ■蛍の光 知らない、歌えないという現実

 「蛍の光」といえば、かつては小中学校などの卒業式で歌われる定番の曲だった。近年はポップソングや新しい卒業の歌など、生徒にとって身近な歌が好まれている。学校で教えられない「蛍の光」。今では曲の存在を知らない子供たちもいる。

 8月後半、産経新聞社が主催している中学生から30代までの若者向けの勉強会「産経志塾」の中で、講師の自民党参議院議員、有村治子氏が「蛍の光」の歌詞が書かれた紙を塾生に配り、歌おうと呼びかけた。すると、中高生から「『蛍の光』って何?」「タイトルは聞いたことがある。でも、歌えない」…の反応。歌い出しを聞き、「あーあ、デパートの閉店前に流れるBGM?」の声。紅白歌合戦の最後に出場歌手が歌うことも当然知らない。地域差はあるだろうが、これが現実なのである。

                   ■

 文部科学省などによると、「蛍の光」は1881(明治14)年に刊行、82(15)年に出版された文部省作成の初の音楽教科書「小学唱歌集」に掲載。文献によると、原曲はスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」。キリスト教の宣教師たちによってアジア・太平洋地域に賛美歌として伝えられたが、日本では当時の政治状況もあり、唱歌教育として定着したという。

 幕藩体制から新しい国をつくり始めた明治初期、若い人の国民意識を育てる狙いがあった。もともとは卒業生を送り出す歌ではなく領土防衛の歌で、祖国防衛の任務のため国境に赴く夫を妻が送る別れの歌とされる。日本が統治していた台湾や韓国では、卒業式で歌う文化が定着していた。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。